認知症 その2です

 日本では、抗認知症薬が諸外国と比較して多く使用されているとのことです。私も不勉強で知らなかったのですが、これらの薬剤は、認知症そのものの進行を抑制するわけではないということです。薬剤の添付文書には、薬剤の効能・効果は「アルツハイマー型認知症の認知症症状の進行抑制」となっており、確かに認知症の進行抑制とは書いてありません。さらには、添付文書に、「本剤がアルツハイマー型認知症の病態そのものの進行を抑制するという成績は得られていない」と書いてあります。
 また、アルツハイマー型以外の認知症に使用した場合、悪影響が出る可能性があるということも初めて知りました。薬剤でバラ色というわけではないようです。となると、認知症でも、どの認知症か、が大変重要になるということですね。アルツハイマー型以外には、レビー小体型認知症(パーキンソンの症状を伴います)、脳血管性認知症(脳梗塞や脳出血が原因であるもの)、前頭側頭型認知症(人格の変化が特徴で、若い人に多い)などがあり、これらが4大認知症と言われています。
 では薬剤以外で認知症(アルツハイマー型)の進行抑制に効果的であるのは?簡単にできるものとしては、人との会話、適度な運動、バランスの良い食事、十分な睡眠、ということだそうです。音楽療法、回想法(例えばアルバムを見て昔の話をすること)というのもあります。ということは、町内会への参加、スポーツクラブでの運動、カラオケ、なども良いということですね。