今回は認知症について その1

 医学の勉強の一つとして、私は医療情報ポータルサイトであるケアネットの中の、CareNeTVという臨床医学チャンネルをよく見ています。非常に参考になります。最近認知症に関する番組があり、非常にわかり易かったので、私見を交えてまとめてみました。
 認知症とは、一言でいうと、何らかの原因で脳の機能が低下し(脳細胞が減少)、その結果新しい出来事を記憶することが出来なくなったり(昔のことは覚えています)、時間や場所や人物が分からなくなったり、理解力や判断能力が低下した状態です。アルツハイマー型認知症が有名で、認知症の代名詞となっている印象です。確かに頻度としてはアルツハイマー型認知症が最も多いですが、そのほかにも多くの病型があります。
 ここで重要なのは、治る認知症があるということです(神経細胞がまだ減少していない、という状況です)。それには、①薬剤の副作用、②うつ病、③甲状腺機能低下症、④ビタミンB1、B12不足、⑤正常圧水頭症、⑥慢性硬膜下血腫、⑦脳腫瘍、⑧せん妄、等があります。
 薬剤の副作用に関しては、最近「抗コリン作用のある薬剤」と認知症との関連性が注目されています。多くの薬剤に抗コリン作用がありますので注意が必要です。甲状腺機能低下症はむくみ、動作緩慢、無気力などの症状がありますが、血液検査で甲状腺ホルモンを調べるとわかります。正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫、脳腫瘍、は脳外科を受診してCTを施行することで判明します。
 おかしいと感じたら、まずはきちんと医療機関を受診することが重要と思います。次回は治療についてです。