夜間頻尿について  その2です

前回は、夜間頻尿の原因の多くは夜間多尿であるということを話しました。夜間に尿がどんどんできるから、トイレに行かざるを得ない、という状況ですね。では何をもって夜間多尿というのでしょうか?それは夜間の尿量と1日の尿量の比率で決められています。高齢者(何歳から高齢者なのか、これはガイドラインに記載がありません)では、夜間多尿指数(夜間尿量/24時間尿量)が0.33以上で夜間多尿と規定されています。

夜間多尿の原因には、水分過剰摂取、加齢に伴う抗利尿ホルモン分泌の減少、心不全、睡眠時無呼吸症候群、腎機能低下、高血圧、薬剤性、などが考えられています。

水分過剰摂取:水分を多く摂取したら尿量が増える。当たり前ですが、何となく世間では水分を摂れば良いことばかり、というような雰囲気がありますね。脱水は危険ですが、ある程度以上は水分をいくら摂取しても血液のサラサラ度は変わりません。水分を摂りすぎたら、当然夜間の尿量も増え、夜間多尿となります。

加齢に伴う抗利尿ホルモン分泌の減少:若い時には、眠ったら「尿をつくらないようにする」ホルモン(抗利尿ホルモン)が出ますが、高齢になるとこのホルモンが出なくなり、夜間尿量が増えます。最近このホルモンが薬剤として使用できるようになりました。

心臓が弱っている場合(心不全)、腎臓が弱っている場合(腎機能低下)、睡眠時無呼吸症候群、高血圧などでは、全員ではありませんが、夜間多尿傾向になります。

次回に続きます。